09:30-09:50
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09:50-10:00
Opening
The Heart of Agile and the Future of Work
アジャイルの心と未来の働き方
アリスター・コーバーン博士Dr. Alistair Cockburn
Co-Author, Agile Manifesto
『アジャイルソフトウェア開発宣言』共著者
Biography
Dr. Alistair Cockburn was named as one of the “42 Greatest Software Professionals of All Times" in 2020 for his work on methodologies, use cases, and agile development.
He co-authored both the Agile Manifesto and the Project Management Declaration of Interdependence.
Since 2015 he has been working on expanding agile outside of product development, to cover initiatives in any endeavor, including families, government, and social impact projects. See here for that progress.
アリスター・コーバーン博士は、アジャイル開発とその手法や活用事例における功績により、2020年に「42 Greatest Software Professionals of All Times / 史上最高のソフトウェア・プロフェッショナル42人」の1人に名を連ねました。
彼は、『アジャイルソフトウェア開発宣言』と『プロジェクトマネジメントの相互依存宣言』 を共同執筆しています。
2015年以降は、家族や政府、社会的インパクトのあるプロジェクトなど、あらゆる取り組みに関わり、アジャイルをプロダクト開発以外にも拡大し続けています。
その進捗についてはこちらをご覧ください。
Session Abstract
Agile, simpler and more potent than ever. Learn a more powerful form of agile, create a shared experience with your colleagues, and hear from one of the founders of the agile movement. Learn how just the words Collaborate, Deliver, Reflect, Improve strengthen your team and open up new doorways for improvement.
In this talk, Agile Manifesto co-author looks at the elements that affect success, particularly collaboration and reflective improvement, with a push to get you to reconsider the energy you are putting on structural initiatives versus attitude-centered initiatives. Plenty of time will be left at the end for questions and answers.
アジャイルは今、かつてないほどシンプルで影響力のあるものとなりつつあります。このキーノートでは、アジャイル創始者の1人から話を聞き、より効果的なアジャイルの形を、仲間とともに経験してもらいます。Collaborate(コラボレーション), Deliver(デリバリー), Reflect(内省), Improve(改善)という言葉だけで、どれほどチームが強くなり改善への新しい扉が開かれるかがわかるでしょう。
この講演では、『アジャイルソフトウェア開発宣言』の共著者が、成功を導くこれらの要素を紹介します。特にcollaboration(コラボレーション)と reflective improvement(内省的改善)を解説する予定です。そしてみなさんは、手法だけを学ぶことに労力をかけるよりも、もっと姿勢に目を向けるべきだと気づくでしょう。講演後は質問の時間もご用意しております。
※本セッションは動画の上映になります。現地時間との時差を考慮し、
当日17:30~18:00にスピーカーによるQ&Aセッションが実施されます。
”チーム” の範囲を広げよう
中佐藤 麻記子 さんMakiko Nakasato
株式会社豆蔵 主幹コンサルタント
Biography
旧大阪外国語大学イスパニア語学科卒業後、社内SE、トレーニング講師、組込みソフト開発サポートを経て、現在はアジャイル開発・オブジェクト指向・UML・要件定義などのコンサルティング・トレーニング講師を主たる活動としている。
2015年から2018年までAgile Japan実行委員。
主な執筆物:「これだけは知っておきたい組込みシステムの設計手法」(技術評論社・共著)、「ディシプリンド・アジャイル・デリバリー」(翔泳社・共訳)、他
Session Abstract
みなさんは、チームの”内”と”外”の境界をどこに引きますか?
開発側と企画側? スクラムチームとステークホルダー?
「何もわかっていないアイツら」と「がんばっている私たち」の間に壁を作ることは、幸せな開発とは言えません。
では、どうすればいいか? 本セッションで事例もまじえてお話します。
大事なことは、気持ちとともに伝わっていく〜タウンワーク有識者育成ファームの取り組みから〜
高橋 陽太郎 さんYotaro Takahashi
株式会社リクルート HRプロダクト開発2グループ兼HRアーキテクトグループ グループマネージャー
Biography
ERPパッケージベンダー、勤怠SaaSエンジニアを経て、株式会社リクルートジョブズ(当時)入社。入社以来一貫してHR領域、特にタウンワークをはじめとしたアルバイト、パート領域の開発に携わり、2019年からはマネージャーとして開発組織を牽引し、開発組織の深化・進化に力を注いでいる。また社外では、TDDBC等のコミュニティ運営にも携わっており、著作として『エキスパートが教えるSelenium最前線』(共著)がある。
Session Abstract
タウンワークでは、サービスの成長に伴いシステムが巨大化し、対策は打っているものの最後は「開発・運用に長期間携わってきた有識者」の知識に依存したリスク除去をしていました。しかし、有識者は当然稀有な存在で、サービスの成長ニーズへの制約となっていました。また、膨大な有識者の暗黙知をどのように伝承していくかも課題となっていました。
そこで、毎週「有識者育成ファーム」という活動を開始します。最初は弟子数人と有識者を集め有識者ナレッジをヒアリングするシンプルな会として開始しましたが、回を重ねるうち、有識者がいかに考えどのようなスタンスで仕事に取り組んでいるのかが熱量を伴って伝わるようになりました。薫陶を受けたメンバーは、着々と次の有識者としての階段を登っています。
このセッションでは、我々が取り組んだ有識者育成ファームの活動を通して、この内容がアジャイルの根本とも繋がっている、という話をお伝えします。
11:50-13:00
ランチタイム
これでデザイナーと仲良くなれる ~ デザイナーとエンジニアで上手にアジャイルする方法(模索中)~
高松 真平 さん Shimpei Takamatsu
Tigerspike株式会社 Tech Lead
Biography
国内SIerでSEとして勤務後、様々なフェーズのスタートアップ企業に従事。ソフトウェアエンジニアおよびスクラムマスターとして、Webアプリケーション・モバイルアプリケーションを中心に新規サービスの立ち上げから超有名サービスのグロース、並びにハイトラフィックな環境下でのサービス運用までを幅広く経験した後、Tigerspikeに参画。リーン及びアジャイル開発に関して数多くの登壇実績あり。
中島 亮太郎 さん Ryotaro Nakajima
Tigerspike株式会社 UX Lead
Biography
医療機器メーカーにて製品デザイン開発と人間工学のユーザビリティ研究に携わった後、ITベンダーにてモバイル製品・自動車・スポーツ・旅行分野などでデジタルを活用した新規事業のサービス企画およびコンセプト構築を経験した後、2019年にTigerspikeに参画。ユーザー起点によるリサーチの実績を持つ一方、考えの構造化や可視化を行うグラフィックレコーディングも得意とする。初著作「ビジネスデザインのための行動経済学ノート」絶賛発売中。
Session Abstract
Tigerspikeはデザインとエンジニアリング能力を組み合わせる事により、「使いたい、をカタチにする」の実現をミッションにしています。エンジニアリングのみでなくデザインに強みを持っていることもあり、東京オフィスのメンバーの約半数はUXデザイナーとUIデザイナーです。
同じチームで密接にコラボレーションしてプロダクト開発をする仲間ではありますが、デザインナーとエンジニアは、バックグラウンドや思考法が異なる存在です。それゆえ、お互いが大事にすること、プロジェクトにおける関心事も異なるため、コラボレーションして成果を出すためには工夫が必要です。
このセッションではプロダクト開発の現場から、プロジェクトや日々のコミュニケーションの中で、デザイナーとエンジニアがお互いのギャップを理解しながら上手にアジャイルし、成果を出していくためのTigerspikeの取り組みについてご紹介させていただきます。
アジャイルなカルチャーとビジネスネットワークの拡大方法
村上 臣 さん Shin Murakami
リンクトイン日本代表 /LinkedIn - Japan Country Manager
Biography
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。
2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月に7 億7400 万人が利用するビジネス特化型ネットワークのリンクトイン(LinkedIn)日本代表に就任。
複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。主な著書に『転職2.0』(SBクリエイティブ)がある。
Session Abstract
LinkedInでは、社員同士の信頼に基づき、RestUp!Week, LiftUp!Week, InDayなど、独特のカルチャーをはぐくみ、現在は社員に出社率を課すことなく、アジャイルなハイブリッドワークの在り方を構築しています。このプレゼンテーションでは、LinkedInのアジャイルなカルチャーをご紹介いたします。合わせて、興味のあるビジネストピックに基づき簡単にビジネスネットワークを拡大していく方法をご紹介します。
Searching for Happiness
和田 圭介 さんKeisuke Wada
Scrum Inc.Japan株式会社 スクラムトレーナー/スクラムコーチ
Biography
KDDIにおけるIoTビジネス・クラウドビジネスの立ち上げ、トヨタ自動車への出向などを経て、2019年4月より現職。KDDIにおけるスクラム導入、プロダクトオーナーとしての経験を生かし、主に大企業におけるスクラム導入を支援。スクラムの普及を通じて、日本中の働く人々が幸せになり、日本から新たなイノベーションが次々と生み出されるようになることを目指している。
Session Abstract
スクラムに出会う前、私は巨大な組織で挫折を経験し、打ちのめされていました。
スクラムとジェフ・サザーランド博士に出会い、日本の大企業と異なる、「組織のゴールの達成と働く人々の幸福を両立する」アジャイルな働き方を知りました。
スクラムに人生を救われた私が、これまでの体験を通じて、私が考える「アジャイルの心」について、話したいと思います。
14:20-15:00
コーヒーブレイク
Building a coaching culture — From doing Agile, to being Agile. コーチングの文化を構築 ・アジャイルをやるよりアジャイルになる
ラース・ローセングレン さんLars Rosengren
Ustwo Principal delivery coach
Biography
Lars Rosengrenは、ustwo社東京スタジオのコーチ兼共同リーダーです。Ustwoは英国ロンドンを拠点とするデジタルプロダクトとサービススタジオ。ustwoはBコーポレーション認証企業です。エシカルでサステイナブルなビジネス運営にコミットしています。Larsは、ソフトウェアとデジタルプロダクトで20年の経験があります。以前はUXデザイナーおよびプロダクトオーナーとして働いていまして、現在はソフトウェア開発のコラボレーションと効果的な働き方に関するコーチングチームとリーダーに焦点を当てています。
Session Abstract
「アジャイルをうまく実現するのは難しい」という誤解がある方へ。
企業文化がアジャイル実装を成功にもたらす重要な役割についてお話しします。ustwoの文化の根源である「アジャイルな働き方の原則」をどのように実践しているのか、製造業などでの実例も交えてご紹介し、コーチがこの文化をサポートする上でどのように重要な役割を果たしているかを示します。コーチングが企業のアジャイルな運営に不可欠な部分を担えることをご理解いただけると思います。
ウォーターフォール開発者がアジャイルに出会い、気づいた大切なこと
小林 洋平 さん Yohei Kobayashi
株式会社永和システムマネジメント Agile Studio エンジニア
Biography
2019年に永和システムマネジメントに入社。
若かしき頃に従事した金融系大型プロジェクトでウォーターフォール開発を叩き込まれ、開発とはそういうものだと思い開発してきた20年。
そんな中、永和システムマネジメントに入社しアジャイル開発に出会う。ウォーターフォール開発とはあまりにも違う開発手法に戸惑いと衝撃を受ける。
いまだに「アジャイルとは?」を常に問いかけながらアジャイル開発を実践するエンジニア。
Session Abstract
ウォーターフォール開発に慣れ親しんだ開発者がどのようにアジャイル開発に取り組んでいき、どのような心の変化があらわれたのか。
アジャイル開発は難しそうと感じているみなさんが、「良いチームを作りたい」「次々と形になるスピード感を体験したい」と感じ、アジャイル開発をはじめてみようと思えるきっかけとなるような話を、私の体験談(アジャイル開発で得たこと、失敗したこと、チームであることの大切さ)を交えながらお伝えしたいと思います。
またコロナ禍前から実践していたリモートアジャイル開発。リモートで開発を進めるためのノウハウを少しご紹介させていただきます。
「ハート」で創るデジタルバンキングと金融DX 〜取り組み始めてわかったアジャイルの難しさ
平鍋 健児 さん Kenji Hiranabe
株式会社永和システムマネジメント 代表
Biography
福井で受託ソフトウェア開発を実践。Agile Studio を開設し、顧客との共創・共育型のプロダクト開発を推進。アジャイルで日本のビジネスを変革したいと考えています。
岩間 正樹 さん Masaki Iwama
北國銀行 システム部長
Biography
SIerでエンジニアとして12年間の活動を経て、2008年に北國銀行に入行。自社システムの企画、開発、運用等に従事。2019年に株式会社デジタルバリューを立ち上げるとともに、銀行のDXを推進中です。
松崎 一孝 さん Kazutaka Matsusaki
ふくおかフィナンシャルグループ スクラムマスター
Biography
ゲーム業界から金融業界へ転職して3年半。スクラムマスターとしてアジャイル内製開発に従事。社内での活動はもちろん、スクラムコミュニティの運営など福岡への地域貢献も精力的に行っています。
白石 雅巳 さん Masami Shiraishi
きらぼしデジタルバンク設立準備会社 取締役
Biography
2021年度中の開業を目指してシステム全般を所管しております。アジャイル開発は初のチャレンジです。 永和システムマネジメント様のご協力を頂き、内製化によるスマホアプリの開発基盤を作り始めました。これから羽ばたきたいと思います。
Session Abstract
「ハート」(=大切にしていること)を、北國、ふくおか、きらぼし、3つの銀行の現場の方をパネリストに迎えて語ってもらいます。銀行は人や地域との繋がりをビジネスと社会貢献の基礎にしています。実際のデジタルバンキングの開発で大切にしていることを「社会ーデジタルバンクーアジャイル開発」と縦につないで、アジャイルの心を語り合いながら、組織変革、人材育成、受発注、職場の働き方などにまつわる苦労話を引き出します。
16:30-17:30
ネットワーキング
17:30-18:00
KEYNOTE アリスター・コーバーン博士 Q&Aセッション